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奨学生エッセイ
 
 
 
私と日本
イラン出身/2017年4月来日
東京工業大学 環境・社会理工学院 修士課程2年在学中
趣味:写真撮影、絵画、書道、生け花
将来の夢:母校で大学の教員として生徒たちを教育したい
研究テーマ:ICTを活用したモンゴルにおける中学校教員のスキルの向上
 
 

イランから参りましたハサニ・ファテメです。子供の頃、母国イランで放送されていた日本のアニメやテレビ番組をみて日本に興味を持ちました。当時イランで放送されていた日本のドラマは日本の第二次世界大戦後のドラマが多かったです。ドラマで見ていた人の暮らしはイラン・イラク戦争の直後生まれた私の周りの人の暮らしと似ているところが多かったです。それに加えて、日本もイランと同様に、歴史が長いアジア大陸に位置するから似ている文化も多いと感じていました。

大学に入って、情報工学科を専攻勉強していく内にもっと日本のことを知りたいと思い、テヘラン大学が開催していた初級の日本語クラスに通っていました。同時に大学で日本の大学や研究機関の技術や研究が世界の最上位に位置することも分かりました。日本は資源がない国なのに、どうしてこんなに経済成長をして、高い技術があるのかというのも考えていました。そのため、将来何か機会を見つけて、短期間でも日本で暮らしてみたいと思いました。日本で暮らすことで新しいものの見方や教養を身につけ、国際的な人脈を築きたいと考え、大学院の勉強のため日本へ留学することを決断しました。エンジニアリング分野で世界でも有名である東京工業大学に申請し、合格したあと2017 年4月に来日しました。

日本に来たばかりのころ、家族や近い友人から離れていて一人で日本の土地に来た私は、しばらくホームシックになった大変な時期もありました。来たばかりのころ、言葉も通じなく、日本の食習慣も母国と著しく違っていましたので少し困っていました。言葉遣いの間違えで誤解されたり、食べられない食べ物を買い間違えたりすることがよくありました。でも、日本の豊かな文化や歴史を味わいながら、沢山の日本人の友達を作ってだんだん慣れてきました。それに加えて、在籍している東京工業大学は異文化の多様性に恵まれていて、多様な国籍を持つ友達を作ることもできました。色々な国際交流のイベントに参加することで異文化の友達との親睦が深められています。

しばらく日本で暮らしした経験によって、日本と日本の社会からたくさんのことを学びました。その内、最もコアなものとしては何かいうと「尊敬」の文化であると考えます。優れた人を、尊び敬うことだけではなく、他人のことを意識し優先することも「尊敬」であると考えたら、「尊敬」は日本の社会ハーモニーの要素の一つ大きいポイントになると思います。それは礼儀だけではなく、他人のことを理解し迷惑かけないようにできるだけ優先することによってこの世界で平和を保てるようになるのではないかと思います。日本人は責任が強く相手のことを大事にして迷惑をかけないようします。「尊敬」文化もそれに関連してくるのではないかと思います。よく考えてみると我々の全世界で社会や環境にもっと責任を負うのは鍵であると考えられます。この概念をよく見習って今度母国の人たちにも伝えていきたいと思います。

最後に、私は日本に留学する目的の中心は、日本の社会についてもっと深く知るようになり、先端技術を身につけながら日本も含め、異文化の方々と交流することによって国際的な視野を広げることにありました。今もその思いは変わりありません。その理想に向かって研究や日本での生活で毎日一生懸命頑張っています。勉強を博士課程まで続けて、高い技術力を勉強するとともに日本で主張されている責任感、完璧主義のことを見習って、今度母国にも伝えていきたいと思っています。

 
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